月夜に笑った悪魔


男性が強く言ったあと。



「わたしも、やだよ……。みんな、仲直りしよう……っ!一条組と、仲良くしようっ!みんながいなくなるのはやだ!!」


口を開いたのは未玖ちゃん。

彼女は叫ぶように言って、気持ちが痛いほど伝わってくる。



……どうか、届いて。
月城組ももうとまって……。


……そんな願いも虚しく。




「……未玖様、こっちへ来てください。未玖様は稲森になにか吹き込まれたんですよね。利用されて可哀想に……。
ところで、巧様はどこにいるんですか?まだ……そこの車で、小汚いネズミ2匹と一緒ですか?」


返される冷たい男性の声。


“小汚いネズミ”
それは、ぜったい一条組である暁と私のこと。



……や、やばい。
車に目をつけられて……っ!


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