トルコキキョウ 〜奈月と流奈を繋ぐ花〜
時計なんて見ることもなかったし、時間を忘れるって本当にこうゆうことなんだなと思った。
大量に買ってきたお菓子たちも、ほとんどが開けられていて、私達は今までにないくらい色々な話をした。
「奈月、そういえばさ妹の体調はどうなの?」
一緒に見ていた歌番組が終わりエンディングが流れ始めたとき、流奈は私に静かに聞いてきた。
妹……その言葉が出て来るだけで、胸がキューッと締め付けられる。
「変わらず……かな。しばらく妹の顔見てない。 親が私に本当の事言ってるか分からない部分あるしな」
「そう……お見舞いには行けるんでしょ?」
私は流奈に向けられている視線を外すと、悲しい顔を見られないように下を向きながら話続けた。
「親に来るなって言われてから行ってない」
長く間が空いたのがハッキリとわかったけど、私は顔をあげることなんて出来なかった。
流奈がかけてくる言葉を待っている間に、涙が零れそうになったから、私は続けた。
「私の見た目が15歳らしくないんだってさ~化粧もしてる、髪の毛もこんな色に染めて、おまけに私服も派手だし!!」
「それに親は、お見舞い行って看護婦さんや他の入院してる患者さんに私を見られたくないみたい、酷いもんだよね~笑っちゃう~!!」
流奈が私を見ているのに気がついていたが
私は目を合わさず平然を装い残りのお菓子を食べ始めた。
「だからね、妹の好きなキャラクターの人形とか買ってお母さんが行くときに持ってってもらってるんだ」
「そうなんだ……奈月のプレゼント妹は喜んでると思うよ!」
「だといいな、私がお姉ちゃんで悪いなってたまに思っちゃう時があるんだよね」
アハハハッ~!!なんて笑いながら私はコップに入っている紅茶を飲み干すと、流奈の視線が突き刺さり凄く見透かされそうで怖くてまた笑った。