トルコキキョウ 〜奈月と流奈を繋ぐ花〜
昔から苦しい時に苦しいって言えなくて
辛い時にも辛いだなんて言えなかった
そんな姿を周りに悟られないよう
いつも元気でいなくちゃと小さい頃からそう頑張っていた。
そんな私は恋をして変わったんだ。
初恋の彼はくっきり二重で見ていると吸い込まれそうなくらい綺麗でキラキラした瞳だった。
そんな瞳で私を目で追ってくれて、じっと見つめてくれて、好きになってくれて抱きしめてくれて
人を好きになる幸せという感情を知ったのに
胸の苦しさ、本心を伝えられずに
自ら壊してしまった
言葉じゃいい表せられないくらい
悔やみ、後悔したけど戻れない現実があまりにも辛すぎて心の奥底に閉じ込めた
それはもう二度と開かないように、深く暗い場所に
それなのに流奈の前で涙が溢れだした瞬間に、
私の中で鮮明に思い出されるのは、"陽平"の存在。
辛かった
苦しかった
私は強くなんてなくて、とても弱かった
それを、誰かに気付いて欲しくて
聞いて欲しくて、共有したかった。
気付けばもう、こみ上げてくる悲しい想いを抑えきれずに泣いていた。