トルコキキョウ 〜奈月と流奈を繋ぐ花〜
私がやっと苦しさを打ち明けられた相手は流奈だった。
「私ね……大切な人を傷つけちゃって、ずっと苦しくて、自分から心を閉ざしちゃったから 、家族に冷たくされてもしょうがないんだって思うようにしてた。けどやっぱり苦しくて辛いの。居場所がないの」
いきなり自分の口から吐き出した言葉たちは、もう止まことを知らなくて……自分でも不思議だった。
ただ、今だと思った。
今ここで私は流奈に話さなければ、もう一生このまま誰にも話すこともできずに、閉ざしたままだろうし、もう自分でも限界だった。
「うん」
静かなものだった。
ただただ、小さな声で頷いている流奈……
私は彼女の瞳にどんな風に見えるんだろう。
そんなことが脳裏に一瞬よぎりながらも、溢れてきた感情のままぶつけた。
「私の事もう少しだけ話してもいい?聞いてくれたら嬉しいけど、迷惑かもしれないから」
「うん……聞かせて」
流奈は今までにない、すごく優しい表情で私を見ていた。
いっそのこと、全てを話してしまおう。
私のずっと心の中にある、この苦しいものを……。
だけど、いざ話を始めようとすると、ドキドキ鼓動が高鳴り、喉仏がつまる
今までにない苦しさが私の胸を締め付けていく
私は思い出したくないのだろうか
それを甦らそうとすると、どこかで必死に阻止しようと体が反応し始める。
私の体は異常に拒否反応を起こし始めた。