トルコキキョウ 〜奈月と流奈を繋ぐ花〜



私たちの出会いは運命だったんだと、そう強く感じる。

15歳の時……
あの幼い顔をしたまだあどけない二人。


その二人は引き寄せられたんだ
あの季節のあの場所でーーーー。

そして今、旅を終えやっと終着駅に辿り着いた。



私と流奈は、生きがいを見つけて強くなれた。

重い鎧も分厚い仮面も今は必要ない。

10代の割に波乱な人生ばかりだったけど、いつか笑い話になるさ!と、2人で励ましあって今日まで生きてきたんだ。


「なんとかなる!」
「なんとかなる!!」

それは、2人の困ったときの合言葉


そんな気休めにしかならないような言葉も、二人で確かめ合えば魔法がかかったように不思議と前向きに『なんとかなる』と思えた。


流奈は信じることの強さを教えてくれ、私に対して何も見返りを持たずどんな私も見捨てずに待っててくれた。



無償の愛とは異性の男女間だけではないこと

身をもって気づけた私の人生は

きっと誰よりも幸せだと自信を持って言える。

< 251 / 259 >

この作品をシェア

pagetop