愛は惜しみなく与う②
そして外からガヤガヤと声が聞こえる
「泉!外で待ってるんじゃないの?」
「…お前らが変な水着を杏に渡してたから。似合わないから、似合うやつ選んだ」
「いや、変じゃないし!!杏は明るい色が似合うだろ!!」
なにやら揉めているが、あたしは少しウキウキしながら水着を眺めていた
お姉さんに声をかけられて、サイズチェックされる
「お友達ですか?」
「え?あぁ、まぁ」
「あんなイケメンお兄さん達に選んでもらえて、羨ましいです」
ニコニコ笑う店員さん。目の保養だと笑っていた。
「なんで白なの?杏ちゃんはなんか、白って感じしないけどなぁ」
まぁ確かに。
あたしあんま白の服って持ってないよなぁ。慧が泉になんで?と尋ねていて、あたしも少し気になったので、耳を澄まして聞いてみる
すると泉はため息まじりに言った
「……杏は綺麗な海っぽい色が似合う。それに、色白だけど、綺麗な身体のラインしてるから、白でもボヤけないだろ」
!!!!
「お客様?サイズどうです?」
「え?あ、多分大丈夫!!」