愛は惜しみなく与う②
動揺してしまった

「あら?お顔が赤いですが大丈夫ですか?試着室暑かったです?」


店員さんにそう言われて、初めて気づいた。
鏡に映る自分の顔が、真っ赤なことに


アホちゃう!泉が真剣に答えるから!
パタパタと手で顔を仰ぐ


「き、綺麗な身体って、なんか変態みたい!」


慧が泉に言うが、泉は気にも留めない口調で「黙れ」と言っていた。

鏡に映るあたしは、真っ赤な顔をして、泉が選んでくれた水着を着ている


「まぁ!とてもお似合いです」


店員さんにそう言われたが、今すぐ脱ぎたい。みんなに見せる前に、脱ごう


「杏ちゃん、みせて?」

「無理!もう脱いだ!」

「え、はやいよー!見たかった!」

「うっさい!!」


なにこれ、
なんであたしこんな、顔赤いん?
まだ顔が火照っているのが分かる。


もう一度顔をパタパタと仰いで外へ出る。


「うーーわ。本当にこいつ脱いで来やがった」

「うるさいなぁ!」

「大丈夫です。とてもお似合いでした。私が保証します!!!」


店員さんは、ガッツポーズをとる
いやいや、もうなんか、みんな元気やな
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