愛は惜しみなく与う②
「水着買ってきたのか?」
「うん。旅行は楽しみやな」
響があたしの隣に座って、見せて?と言い袋を取った。別にさ、なんか見られるのはええねん。
あたしが着て見せるわけちゃうし。
でも旅行で着るんやし
なんかこれ着るんかぁ!て思われるのも、なんか恥ずかしい気がする
「わぁ!水着ってビキニかよ!腹壊さねーか?」
「う、うん。多分大丈夫かな、ははは」
響は水着をぺローンと持ちながらみている。
やっぱおかしいよな?普通水着こんなマジマジと見んよな?
「白と水色か!杏に似合いそうだな」
ニコリと笑って袋にしまってくれた。
響はほんとうに、可愛い。似合うって言ってくれたから、なんだか機嫌が良くなる
「慧と朔は、趣味悪かったわ」
「だろーね。朔とかどうせ、オレンジとか赤とか、派手な色選んできたでしょ?」
「よーわかったな」
「朔の海パン、オレンジだった気がする」
響は笑いながらあたしに教えてくれた。
朔の頭は赤髪。それにオレンジって、なんか目が疲れそうなくらい派手な感じになりそう