愛は惜しみなく与う②
「そう言えば、明日って親父さんの病院行くんだよな?」
「あぁ。少し落ち着いたみたいだから」
そう。明日は泉のお父さんのお見舞いの日。
ゴトウさんからも、明日なら大丈夫と言われて、明日行くつもりをしていた。
「俺らは倉庫行ってるから、何かあれば電話してこいよ」
明日は泉と2人で行く。
お父さんが大勢で来るなと言ったらしい。
まぁ、うるさいやろうしな。
またもう少しお父さんの容態が落ち着いたら、みんなで家遊びにいったらええし
にしても
お父さんのいる病院は、しっかりした治療が受けれるんやろうか。
そこだけ心配
「海斗さんが、明日倉庫行くってさ」
「え?まじ?」
朔は笑顔になる。
朔も、先代の海斗さんとは付き合いが長いらしい。
あたしも海斗さんに会いたいなぁ
「明日、親父の病院終わったら、俺らも倉庫行こう。海斗さんも遅くまでいると思うから」
「うん!ありがと!」
あたしら薔薇には、先代とかそんなんは無い。
あたしが作って、あたしが解散させたから。
後を継ぐ人も、先も、おらんから…