愛は惜しみなく与う②

「杏?大丈夫ですか?」

「へ?あ、う、うん。大丈夫。多分…」

なんだかいつもと違う反応に、こっちが戸惑ってしまう。何事にも強気なのに

どうしたんでしょうか


あまりにもキョドキョドしてるんで、気になって聞いてみたら後悔しました



「トイレ入ったらな?急に壁に押さえつけられてな?おっぱい触られて…ブラのホック外されて…太もも触られて……」


「ごめんなさい、大丈夫です。だいたいわかりました」


女子中学生のような悪戯をされたんでしょうが、女性に突然襲われるとは思ってなかったのか、驚いてしまったようです

にしても…


やっぱりここにいるのが私だけでよかった。


ちょっと想像してしまいました

はい、ごめんなさい



「なぁ、新?」

「なんです?」

「ブラのホック外れたままやねんけど、どーしたらええ?」


…………すみません、泉、朔、慧


絶対言わないでおきましょう

言ったら殺される気がしますね


腰元から手を入れて、ホックを留める




あの、言っときますけど、頼まれたんですからね!?
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