愛は惜しみなく与う②


「あたしはええけど、他の人にこんなことせんときや!!集団リンチとかよくないと思う。それにあの紙!周りの人に危害加えるとか書いてあったけど……それもやめてな。」


やるなら堂々と、ね


「あーゆうこと書くと、自分らも何されても文句言えへんし、女の子やねんし自ら危ないことせんとき」


自分のおでこを触る
うん。ちょっと痛い

ってことは、お姉様達はもっと痛い

ふふ


「ほなあたし帰るわ!言いたいことがあれば、いつでもどーぞ!後ろから急に殴りかかってきてもあたしは怒らへんでー!頭突きするけど」


人生初の屋上呼び出しはあっさりと幕を閉じる。



なんなのあの子……

涙目でそう言う先輩たちの声はドアを閉めると聞こえなくなった。


お腹すいたなぁ
ファミレス何食べようかなぁ


スキップしてファミレスに向かうときに、後ろから拓也が来た


「あれ?まだ行ってなかったん?」

「俺は少しテストのことで残ってて」

「そーなん?拓也アホやっけ?」

「はははは」


苦笑いする拓也と一緒にファミレスへ向かった


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