クールな次期社長の溺愛は、新妻限定です
気がつけば俺は、ふたりの間に割って入っていた。
こんな衝動的な行動は自分らしくない。上手く立ち回る方法はいくらでも知っている。なのに、汐里にはそういうものがまったく通じず、結局はストレートにぶつかるしかない。
自分にも他人にも嘘をついてずっとやりすごしてきた。
これからもそうやって生きていくしかないと思っていた中で、滑稽だとしても汐里を手に入れたいという気持ちだけは本物だった。
そうやって半ば強引に始めた交際も順調で、汐里との仲も次第に深まっていく。ただ、俺は家の事情だけは彼女に話せずにいた。
自分の立場を知られれば、会社ありきの色眼鏡で見られるのがほとんどだった。
ましてや父親に言われて、なんとも思っていない社長令嬢と何度か会わなくてはならない状況もある。
それらを全部受け入れてもらえるとも思えないし、重荷に思わせるのも本心じゃない。
親の命令に逆らえる力もなければ、無駄に反抗するだけの子どもでもない中途半端な自分。それが嫌でたまらない。けれど今だけだ。
大学を卒業して、社会人となり会社の後継者として結果を出せば、もう誰にも余計な口出しはさせない。
汐里にすべてを話して、結婚する。欲しかったものを手に入れるんだ。
だから今、上手くいっている汐里との関係に水を差す必要もない。なにもかも自分の思惑通りに進むと、これが正しいやり方だとそう信じて疑わなかった。
それがいかに傲慢で自分勝手などものだったか。汐里を傷つけて失うときになって俺は初めて気がついた。
こんな衝動的な行動は自分らしくない。上手く立ち回る方法はいくらでも知っている。なのに、汐里にはそういうものがまったく通じず、結局はストレートにぶつかるしかない。
自分にも他人にも嘘をついてずっとやりすごしてきた。
これからもそうやって生きていくしかないと思っていた中で、滑稽だとしても汐里を手に入れたいという気持ちだけは本物だった。
そうやって半ば強引に始めた交際も順調で、汐里との仲も次第に深まっていく。ただ、俺は家の事情だけは彼女に話せずにいた。
自分の立場を知られれば、会社ありきの色眼鏡で見られるのがほとんどだった。
ましてや父親に言われて、なんとも思っていない社長令嬢と何度か会わなくてはならない状況もある。
それらを全部受け入れてもらえるとも思えないし、重荷に思わせるのも本心じゃない。
親の命令に逆らえる力もなければ、無駄に反抗するだけの子どもでもない中途半端な自分。それが嫌でたまらない。けれど今だけだ。
大学を卒業して、社会人となり会社の後継者として結果を出せば、もう誰にも余計な口出しはさせない。
汐里にすべてを話して、結婚する。欲しかったものを手に入れるんだ。
だから今、上手くいっている汐里との関係に水を差す必要もない。なにもかも自分の思惑通りに進むと、これが正しいやり方だとそう信じて疑わなかった。
それがいかに傲慢で自分勝手などものだったか。汐里を傷つけて失うときになって俺は初めて気がついた。