あやかしの集う和菓子屋にようこそ
「確かに、あの女性から感じる霊気はすごいものだったね。……ヤマタノオロチ以来かな」

私は、この和菓子屋にいる間は妖怪の姿は見えます。しかし霊の見える体質ではなかったため、この和菓子屋から出ると妖怪たちの存在は見えなくなってしまいます。それを話すと、沙月さんは「う、羨ましい〜」と言っていました。

私にはお二人の会話はよくわかりませんが、よくないことが起こっているのだということはわかりました。

そして、葉月さんと沙月さんは除霊に行くことを決断したのです。



「ああ、その人は金剛寺(こんごうじ)の家の奥さんだね」

次の日、私は昨日あった出来事をゴシップ好きの主婦の方に話しました。するとその主婦の方は聞いてもいないのに、私が聞きたいことを話してくれました。

「あそこの家の評判は最悪よ!会社はブラックだし、奥さんと旦那は嫁いびりが大好きだったんだから。そのお嫁さん、散々こき使われて流産させられてから不妊症になっちゃって、離婚になった時にお嫁さんの形見だっていうネックレスを無理やり奪ったんだから!」
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