幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
診療が終わって、診療代を払うために受付にいた時(診療代は払わせてくださいとお願いした)、母が突然やってきた。母は、時々父の衣服や食事などを差し入れに来るのだ。すっかり忘れていた。
私は慌てて逃げようとしたが、母は手慣れたもので、私をさっと引き留めた。
「三波、なにしてるの?」
と低い声で聴く。
(お、怒ってる⁉)
私は思わず、身を縮ませる。
母は優しいが、昔から手のかかる娘がいたせいか、怒ると非常に怖い。母の低い声を聞くと私は固まってしまうのだ。
「いや、なんでもない」
「ちょっと、こっちに来なさい」
母は私の支払いを済ませると、ずるずると私を引き摺って病院を出た。