幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

「三波さん」

 抱きしめられる腕に力がこもる。

「嬉しいです。おめでとうございます。本当にありがとうございます。僕を父親にしてくれて…」

 そう言われて、私は怒っていた感情が一気に流されるのを感じた。
 なんだかんだ、健一郎はずるい。気持ち悪いし最低だと思うんだけど、こういう素直さは、私を喜ばせるって知ってるんだ。

 くるりと向き合わされて、唇が合わさる。
 相変わらずストーカーで変態で時々気持ち悪いけど、私はいつだってそんな彼を受け入れてしまうんだ。

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