幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

 唇が離れると、
「あ、お母さんには言ったんだけど、お父さんにも言わなきゃ……」と私はつぶやいた。

「知ってますよ、二人とも」
「へ?」
「三波さんの実家は、お茶は緑茶か紅茶でしょう。三波さんだけミネラルウォーターだったの、気付きませんでしたか?」

 そういえば、最近、私へのお茶だけ雑だと思っていたけど、それってそういう事だったの!? 私は思わず健一郎を見る。健一郎はにこりと笑った。

 絶句したけど……なんだか最近、いろいろなことに慣れてきている自分がいる。
 怒りたいけど、周りは私のことを考えていつの間にか動いてくれているということだ。って、それならそれで教えてほしかったけど……。

「あと隠れて菓子パンを食べていることは考慮して料理を作ってはいるんですが……」
「やっぱりそれも知ってるのよね」
「もちろんです。それはいいんです。想定内です」

 健一郎は笑った。

(ちょっと、どんな想定してるのよ……)

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