幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

「あ、あとこれもどうぞ」
 そして差し出されたのは、卒業アルバムの20倍は分厚いアルバム……。
 持とうとしたけど、重くてすぐに近くあったテーブルに放り投げた。だって嫌な予感するんだもん……。

「なにそれ……」
「せっかくなので、妊娠から妊娠発覚までの三波さんをアルバムにしておきました」

 そういって、健一郎はページをめくり始める。この1か月ほどの私が、鮮明に記録されている。もちろんどの写真も私はカメラ目線ではないので盗撮だ。

「よく食べる三波さん、つわりがはじまった三波さん、不安そうに病院に向かう三波さん、写真はまだまだたくさんあります。ほんっっっっとかわいいですよね!」
「なんていうか、今日は鳥肌ばかり立つわ」

 私はつぶやく。
 するととっさに、それはいけないですね、とカーディガンを肩からかけられた。

「違う……」

 そういう物理的な寒さではないのよ。健一郎にはわからないかもしれないけど。
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