クールな婚約者との恋愛攻防戦
「……目くらい閉じろ」
唇が離れてまず言われたのが、その言葉だった。
そんなこと言われても、突然過ぎたからそんな余裕はなかった。
「……私、ファーストキスだったよ。もうちょっとロマンティックな感じが良かったな。やり直そう」
「ファーストキスは二度ない」
「分かってるなら、もう少し大事に扱ってよ」
「……悪かったよ」
「ううんーー嬉しい!」
ガバッと正面から樹君に抱きつくと彼は、「おい、離れろ」と言って、私の身体を引き剥がす。
そこは抱き締め返してほしかったー……と軽くショックを受けたのも一瞬。
右手で口元を覆って、明らかに照れている様子を隠し切れていない彼のことを、とても愛おしく感じた。
「樹君、大好き!」
生まれて初めて異性にこの気持ちを伝えたけれど、不思議と恥ずかしさはなく、自然と口から出た言葉だった。
樹君からは、どうせ〝別に〟だの〝ああそう〟とか素っ気ない言葉が返ってくる……かと思いきや。
「……俺も好きだ。愛梨のことは、俺が一生守っていく」
予想もしていなかったストレートな愛の言葉を受けて、私にしては珍しく、照れて言葉を失ってしまった……。
唇が離れてまず言われたのが、その言葉だった。
そんなこと言われても、突然過ぎたからそんな余裕はなかった。
「……私、ファーストキスだったよ。もうちょっとロマンティックな感じが良かったな。やり直そう」
「ファーストキスは二度ない」
「分かってるなら、もう少し大事に扱ってよ」
「……悪かったよ」
「ううんーー嬉しい!」
ガバッと正面から樹君に抱きつくと彼は、「おい、離れろ」と言って、私の身体を引き剥がす。
そこは抱き締め返してほしかったー……と軽くショックを受けたのも一瞬。
右手で口元を覆って、明らかに照れている様子を隠し切れていない彼のことを、とても愛おしく感じた。
「樹君、大好き!」
生まれて初めて異性にこの気持ちを伝えたけれど、不思議と恥ずかしさはなく、自然と口から出た言葉だった。
樹君からは、どうせ〝別に〟だの〝ああそう〟とか素っ気ない言葉が返ってくる……かと思いきや。
「……俺も好きだ。愛梨のことは、俺が一生守っていく」
予想もしていなかったストレートな愛の言葉を受けて、私にしては珍しく、照れて言葉を失ってしまった……。