俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
このままなにもなければいいんだけれど、源君がおとなしく引き下がるとは思えない。まだ真の目的も達成できていないと思うし。
考えながら自分の席へ向かっていると、背後から腕を引かれた。
「きゃっ!?」
「ちょっときて」
いきなり私の腕を掴んだのは細川さんで、秘書課を出ていく。
「ちょっとミーティングが始まるわよ?」
「わかってるけど、あそこじゃ話せないから」
そう言いながら彼女が私を連れて向かったのは非常階段。当然始業間近のこの時間に使用している人などおらず、シンとしている。
「どうしたの?」
思った以上に自分の声が響き、小声で「なにかあった?」と尋ねた。
「あったからここにきたのよ。……源君のこと」
彼の名前にドキッとなる。
「源君がどうしたの?」
声を潜めると、彼女は神妙な面持ちで言った。
「昨日、社長に先に上がっていいと言われて社長室を出たんだけど、少ししてひとつ伝え忘れたことがあって戻ったのよ。……そうしたらちょうど社長室に入っていく源君を目撃して」
「え……源君?」
「えぇ」
考えながら自分の席へ向かっていると、背後から腕を引かれた。
「きゃっ!?」
「ちょっときて」
いきなり私の腕を掴んだのは細川さんで、秘書課を出ていく。
「ちょっとミーティングが始まるわよ?」
「わかってるけど、あそこじゃ話せないから」
そう言いながら彼女が私を連れて向かったのは非常階段。当然始業間近のこの時間に使用している人などおらず、シンとしている。
「どうしたの?」
思った以上に自分の声が響き、小声で「なにかあった?」と尋ねた。
「あったからここにきたのよ。……源君のこと」
彼の名前にドキッとなる。
「源君がどうしたの?」
声を潜めると、彼女は神妙な面持ちで言った。
「昨日、社長に先に上がっていいと言われて社長室を出たんだけど、少ししてひとつ伝え忘れたことがあって戻ったのよ。……そうしたらちょうど社長室に入っていく源君を目撃して」
「え……源君?」
「えぇ」