俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
「ひとりで立ち向かうのは危険でしょ? だから私が一緒についていってあげる。私もいれば彼も下手に動けないでしょ? そこで一気に畳み掛けましょ! 叩けばもっといろいろなことが出てきそうだし、もう少し探りを入れてみるわね」

「細川さん……」

 彼女の気持ちはありがたいけれど、そこまで甘えてしまってもいいのだろうか。
 もし細川さんの考え通りだとしたら、源君はかなりの危険人物だ。ターゲットは私だけど、このまま協力してもらったら彼女まで悪く言われかねない。

「決戦日はいつにしようか? こっちの準備を万全にしたいところだけど、あまり遅くなると噂が大きくなるしね。できるだけ早くしたいわよね」

 モグモグと食べながら話す彼女に向き合った。

「ありがとう。……せっかくだけど、ここから先はひとりでどうにかするから大丈夫」

「えっ?」

 食べる手を止め、瞬きせずにジッと私を見つめる。

「これ以上迷惑はかけられないもの」

 私もおしぼりで手を拭き、冷めてしまったホットサンドを口に挟んだ。だけど細川さんの手は止まったまま。

「細川さん?」

 声をかけると、ホットサンドをお皿に戻した。
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