俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
「木名瀬さんってなんでも完璧にやっちゃって、入社当時から気に食わなかったけど、陰で努力していたことを後になって知ったわ。だからいつも思っていたの。どうしてもっと周りに頼らないんだろうって。……昔も今も」

 意外な彼女の胸の内を聞き、驚きを隠せない。

「だから今回、私を頼ってくれたのがうれしかったの。ライバルでもあるけど、たったひとりの同期でしょ? 仕事面では切磋琢磨して、プライベートでは仲良くなれたら……と、ずっと思っていたから」

 そう、だったんだ。だけど細川さんは、入社当時からなにかと私に声をかけてくれていたよね。
 まさかそんな風に思っていてくれたなんて知らず、私はいつも冷たくあしらっていた。

「私、あなたの仕事に対する考え方や姿勢が好きよ。尊敬もしている。だからニューヨーク本社への異動が出ても、悔しかったけど納得した。木名瀬さんなら適任だって。……それと同時に寂しくもあったわ。せっかくこれから仲良くできたらと思っていたから」

 一呼吸置き、彼女は続ける。
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