ここはディストピア あなたは亡国の騎士 わたしは愛玩物
……あれ?
てことは……もしかして……。
「鳥が騒いだり、魚が上がってるの?」
イザヤの言ったまんま、聞き返してみた。
少しの沈黙の後、イザヤはため息をついて、それからようやく重い口を開いた。
「……頻繁ではない。だが、ここ数年、年に数えるほど、そんな報告を受けている。」
あらま。
そうなんだ。
……それは……もしかして、もしかするのかな。
改めて湖を見下ろした。
深い青の湖面は、さざなみで靜かに揺れていた。
穏やかな、湖。
見えないところで、何が起きているのだろうか。
私がこの世界にやってきたことと、何らかの関係があるのだろうか。
「母なる湖……。」
思わず、そう口走っていた。
このレアダンスモレン湖じゃなくて、琵琶湖を表す言葉なんだけどね。
「そうだな。この湖は、我が家のみならず、このオーゼラの、いや、この大地を潤す、命の源だ。母と言う言葉がふさわしい。」
しみじみと、イザヤが同調した。
……そっか。
本当に、琵琶湖と同じなんだ。
飲み水も、カピトーリまで引いてるんだっけ?
そういう意味でも、欲しがるよね……。
「雨が降りそうだな。行くぞ。」
イザヤが、私の肩を抱き、伊邪耶の鳥かごをひょいとつまみ上げた。
「うん。……今夜から雨って聞いた。」
何気なくそう答えたら、いぶかしげにイザヤが尋ねた。
「誰が言ったのだ?」
その表情が妙に険しくて……私は、少し怯んだ。
「……リタ。」
まるで、告げ口でもしてるような、そんな罪悪感に近い気持ちになった。
イザヤの表情が、少しほぐれた。
「そうか。リタか。」
「……ティガや、シーシアだったら?……何か、問題あった?」
この世界の気象は、難しい。
法則性が見出せないので、天気予報は、自然現象の変化を読むことしかできない。
白い雲が黒くなってきてからしか、雨が降るとは予測できない。
しかも、今、イザヤの館には気候を狂わせる神の花嫁がいる。
シーシアの起こす変化も考慮した天気の予測なんて、まったくお手上げ状態。
……でも、もしかしたら、それは、……私たちだけかもしれない。
シーシア本人や、すぐ側にいるドラコやリタには、何かわかるものもあるとか?
だとしたら、それはトップシークレットのはずだ。
てことは……もしかして……。
「鳥が騒いだり、魚が上がってるの?」
イザヤの言ったまんま、聞き返してみた。
少しの沈黙の後、イザヤはため息をついて、それからようやく重い口を開いた。
「……頻繁ではない。だが、ここ数年、年に数えるほど、そんな報告を受けている。」
あらま。
そうなんだ。
……それは……もしかして、もしかするのかな。
改めて湖を見下ろした。
深い青の湖面は、さざなみで靜かに揺れていた。
穏やかな、湖。
見えないところで、何が起きているのだろうか。
私がこの世界にやってきたことと、何らかの関係があるのだろうか。
「母なる湖……。」
思わず、そう口走っていた。
このレアダンスモレン湖じゃなくて、琵琶湖を表す言葉なんだけどね。
「そうだな。この湖は、我が家のみならず、このオーゼラの、いや、この大地を潤す、命の源だ。母と言う言葉がふさわしい。」
しみじみと、イザヤが同調した。
……そっか。
本当に、琵琶湖と同じなんだ。
飲み水も、カピトーリまで引いてるんだっけ?
そういう意味でも、欲しがるよね……。
「雨が降りそうだな。行くぞ。」
イザヤが、私の肩を抱き、伊邪耶の鳥かごをひょいとつまみ上げた。
「うん。……今夜から雨って聞いた。」
何気なくそう答えたら、いぶかしげにイザヤが尋ねた。
「誰が言ったのだ?」
その表情が妙に険しくて……私は、少し怯んだ。
「……リタ。」
まるで、告げ口でもしてるような、そんな罪悪感に近い気持ちになった。
イザヤの表情が、少しほぐれた。
「そうか。リタか。」
「……ティガや、シーシアだったら?……何か、問題あった?」
この世界の気象は、難しい。
法則性が見出せないので、天気予報は、自然現象の変化を読むことしかできない。
白い雲が黒くなってきてからしか、雨が降るとは予測できない。
しかも、今、イザヤの館には気候を狂わせる神の花嫁がいる。
シーシアの起こす変化も考慮した天気の予測なんて、まったくお手上げ状態。
……でも、もしかしたら、それは、……私たちだけかもしれない。
シーシア本人や、すぐ側にいるドラコやリタには、何かわかるものもあるとか?
だとしたら、それはトップシークレットのはずだ。