ここはディストピア あなたは亡国の騎士 わたしは愛玩物
そして、そーっと丁寧に、布をほどいてゆく。
中から出てきたのは……
「三味線や。」
びっくりした。
三味線まであるんだ。
てか、イザヤ、三味線まで弾けるの?
私だけでなく、イザヤもまた、目を見張った。
「ほう。知っているのか。かなり辺境の未開の小さな島国の民族楽器と聞いたぞ。『サンシン』と言う名だそうだ。」
かなり辺境の未開の小さな島国って……まあ、確かに、欧米や中国からみりゃ、昔の日本はそう表現されちゃうよなあ。
……それとも、沖縄のことなのかしら。
私は苦笑して言った。
「半分正解、半分間違ってると思うよ、その情報。『サンシン』は確かに蛇皮を使ってるらしいけど、犬の皮を使っているのは『シャミセン』って言うの。猫の皮の場合もあるんやて。」
「……詳しいな。弾けるのか?」
イザヤの目がキラキラ輝き出した。
私は慌てて手を振った。
「弾けへん弾けへん!……でも、私の国の楽器やわ。」
「そうなのか。では、かなり辺境の未開の小さな島国というのは……ニッポンのことだったのか。」
イザヤの言葉に私は苦笑した。
「失礼ねえ。……でも、その『サンシン』のある沖縄って島のことかもね。なんか、混乱してそうやし。……イザヤ、三味線弾けるの?すごいね。これ、楽譜も五線譜とは違うでしょ?」
すると、イザヤは驚いたようだ。
「……楽譜……あるのか……。」
「……独特なのが、ね。数字と、トンとかツンとかよくわかんない言葉が書いてあるだけのとか。……イザヤは、口伝で教わったの?」
お父さんのお友達が日本舞踊のお家元なので、何となくは見知っている。
三味線って一言で言っても、いろんな種類がある。
津軽三味線とか、竹本義太夫の低いベンベン弾くのとか……長唄とか清元とか……。
ただ、私は、言葉は知ってても、どれがどの種類かとか見ただけでわかるほど詳しくない。
でも、この三味線は、だいぶ古いタイプのような気がする。
艶々とした漆でコーティングされてはいるものの木目のそのまま残った棹。
糸巻きには、お花っぽい細工も見えた。
……何となく……お座敷に使われていたものかなあ?
あ、いかん。
つい想像しちゃった。
あだっぽい芸者さんに、手取り足取り三味線を教わったのかなあ……なんて。
中から出てきたのは……
「三味線や。」
びっくりした。
三味線まであるんだ。
てか、イザヤ、三味線まで弾けるの?
私だけでなく、イザヤもまた、目を見張った。
「ほう。知っているのか。かなり辺境の未開の小さな島国の民族楽器と聞いたぞ。『サンシン』と言う名だそうだ。」
かなり辺境の未開の小さな島国って……まあ、確かに、欧米や中国からみりゃ、昔の日本はそう表現されちゃうよなあ。
……それとも、沖縄のことなのかしら。
私は苦笑して言った。
「半分正解、半分間違ってると思うよ、その情報。『サンシン』は確かに蛇皮を使ってるらしいけど、犬の皮を使っているのは『シャミセン』って言うの。猫の皮の場合もあるんやて。」
「……詳しいな。弾けるのか?」
イザヤの目がキラキラ輝き出した。
私は慌てて手を振った。
「弾けへん弾けへん!……でも、私の国の楽器やわ。」
「そうなのか。では、かなり辺境の未開の小さな島国というのは……ニッポンのことだったのか。」
イザヤの言葉に私は苦笑した。
「失礼ねえ。……でも、その『サンシン』のある沖縄って島のことかもね。なんか、混乱してそうやし。……イザヤ、三味線弾けるの?すごいね。これ、楽譜も五線譜とは違うでしょ?」
すると、イザヤは驚いたようだ。
「……楽譜……あるのか……。」
「……独特なのが、ね。数字と、トンとかツンとかよくわかんない言葉が書いてあるだけのとか。……イザヤは、口伝で教わったの?」
お父さんのお友達が日本舞踊のお家元なので、何となくは見知っている。
三味線って一言で言っても、いろんな種類がある。
津軽三味線とか、竹本義太夫の低いベンベン弾くのとか……長唄とか清元とか……。
ただ、私は、言葉は知ってても、どれがどの種類かとか見ただけでわかるほど詳しくない。
でも、この三味線は、だいぶ古いタイプのような気がする。
艶々とした漆でコーティングされてはいるものの木目のそのまま残った棹。
糸巻きには、お花っぽい細工も見えた。
……何となく……お座敷に使われていたものかなあ?
あ、いかん。
つい想像しちゃった。
あだっぽい芸者さんに、手取り足取り三味線を教わったのかなあ……なんて。