クールなオオカミの過剰な溺愛
そんなの危険すぎる。
けれど教えてもらわないと私の夏休みも終わるのだ。
そうなれば答えはひとつ。
煌哉に教えてもらうという選択肢しかない。
「うー…」
「なに、いきなり唸って」
「賢くなりたいなって」
「いいじゃない、千紗には東條がいるんだから」
今まではそう思っていたが、今は違う。
迫られる恐れがある相手とふたりになるのはリスクが高い。
とはいえ頼る他ないと思いつつ、凛花とふたりで教室に戻る。
それから自分の席に向かって歩いていたその時───
「……あれ」
床に落ちていた何かがキラッと光ったような気がした。
思わず立ち止まって凝視すると、やはり何かが落ちていて。
今度はしゃがみこんでそれを確認する。