クールなオオカミの過剰な溺愛
「へぇ、この間の仕返し?」
「ち、ちがっ…」
「焦る俺見れてスカッとした?
それは良かったね。じゃあ今度はまた俺の番だ」
これは、やばい。
窓際であるこの席は逃げる方向がひとつしかない。
そこを水瀬くんに塞がれているのだから、これはもう最大のピンチである。
「どこに隠したのか、俺が探してあげる」
彼が顔を近づけてきたため、咄嗟に顔を背ける。
待って、本当にダメなやつ。
どうやら水瀬くんを怒らせてしまったようだ。
「……ひゃっ」
キスされないよう顔を背けたのだが、水瀬くんは私の耳にチュッとわざとらしいリップ音を立ててキスしてきた。
耳の弱い私はもちろん反応してしまう。
それから恥ずかしくなって顔が熱くなるのだ。