クールなオオカミの過剰な溺愛

「えへ、バレた？」
「……食べに行きたいって？」

「行きたい！」


テストの結果も良かったのだ。
今日ラーメンを食べたってバチは当たらない。


「じゃあ行くか」
「やった…！ラーメン！」

煌哉もこんな私を受け入れてくれるのだから、別に女子らしいデートスポットを選ばなくてもいい気がしてきた。


それなら美味しいものをめぐって、のんびりショッピングして。

そんな1日でも煌哉となら絶対楽しめる気がするし、彼自身も受け入れてくれそうだ。


「ねぇ煌哉？」
「どうした？」

「デートの日さ、決めておこうよ。
食べに行きたいお店が定休日だったらダメだし」

「……千紗って俺を喜ばせるようなこと言うの得意だよな」


なぜか軽くつねられる頬。
当の本人も頬を緩ませて嬉しそうだ。

もちろんギャップがあり、それを見た周りの女子は嬉しそうに騒いでいるのだが。


私もキュンキュンしている。
煌哉のギャップは本当に心臓に悪い。