クールなオオカミの過剰な溺愛
「バイト、したいなぁ…」
過去に何度かバイトをしたいと思ったのだけれど、両親共に『高校の間は自分の好きなことをするべきだ』と言われて中々許してくれない。
バイトをすればもっと好きなことができると思うのは私だけだろうか。
例えば響ちゃんの追っかけとして遠征するとか。
響ちゃんのイベントのほとんどに参加するとか。
響ちゃんにもっと貢げる…だなんて、危ない考えしか思い浮かばないけれど。
「別に千紗はバイトなんかしなくていいだろ」
「じゃあどうして煌哉はしてるの?」
「親にばっか頼りたくないからな」
しまったと思った時にはもう遅かった。
いくら両親との関係が良好であるとはいえ、煌哉はあの家を早く出たいようで。