クールなオオカミの過剰な溺愛
「ありがとう。
今回もお世話になります!」
「本当に俺がいないとダメなんだな」
「だって煌哉の教え方、わかりやすいから…どうしてそんなにも賢いの」
中学の時は校則違反の常習犯だったというのに。
今じゃなんでもできる完璧イケメンになって。
「理解力の差だろ」
「そんなストレートに言わないで!
この元不良男め…」
「じゃあもう教えなくて」
「ダーメ!今から私の家に行くの!」
逃げられないよう煌哉の袖を掴んで離さない。
ここで煌哉に帰られたら、明日の自由は消えたものである。
どうして放課後にも英語を勉強しないといけないのだ。
「はいはい、わかったから引っ張んな」
「絶対教えてくれる?」
「千紗が困ってんのに放っておくわけないだろ」
「煌哉…!」
私をバカにしてくる煌哉だけれど、根は優しい人なのである。
それだから彼を恨めない、というのもあるのだが。