クールなオオカミの過剰な溺愛
「ありがとう、何だかんだ煌哉は優しいね」
「ひと言余計だな」
「だって本当のことじゃんか」
意地の悪いことも言ってくるのだ、間違いではない。
とはいえ今は煌哉の機嫌を損ねないよう、これ以上彼を悪く言うのはやめた。
それから私の家へと着き、中に入るなり私の部屋へと案内した。
煌哉には部屋で待ってもらい、先に私は着替えることにした。
自分の家であるため身なりを気にせず、Tシャツに半ズボンといった部屋着姿になる。
煌哉は赤の他人で、小さい頃からの仲でもないし一応男子だというのに、こんな部屋着で出迎えるだなんてどうかとは思う。
けれどいちいち外行きの格好になるのも面倒なのだ、煌哉の前で女を捨てた私を許してほしい。
心の中で謝りつつ、女になる気はない。
煌哉だとなおさらありのままの自分を見せられるのだから。