大人の女に手を出さないで下さい
「関係無くはないだろう?英梨紗も心配しているし、俺も梨香子を心配してる。だいぶ年下の彼に振り回されてるんじゃないか?迷惑してるなら俺から止めてもらうよう言ってもいい」
「別に…迷惑なんてしてないわよ。余計な首突っ込まないで」
今は三雲親子にそれぞれ告白されて困惑してるとはさすがに英隆には言えない。
それになぜ英隆がシャシャリ出てこようとするのか。
「つれないな、俺は別れても家族のつもりだし困っていればいつでも手を貸すのに。梨香子は何でも自分で解決しようとする。強がりばかり言ってるが本当は一人で抱え込んで助けが欲しいんじゃないか?」
「元夫に心配されるほど困ってないの。それだけの為にわざわざ待ち伏せしてたの?弁護士様は随分とお暇なのね」
皮肉を言ってふんとそっぽを向いてワインを飲んだ。
辛すぎずすっきりとした甘みが広がるワインも梨香子好みだ。それがなんだか癪に触る。
英隆も苦笑いを零しワインを一口飲んだ。
「じゃあ話を変える。梨香子は三雲副社長のことどう思ってる?」
「それこそあなたに言う必要ないと思うけど」
「そう言われてもな。これは英梨紗からどうしても聞き出してくれと頼まれている。可愛い娘が心配してるんだ、答えてくれてもいいだろう?」
英梨紗に言えない事も俺になら言える事もあるだろうと英隆は梨香子を見つめる。
「英梨紗がやきもきしてるのはわかるだろう?」
ここにきて念を押すように英梨紗を出してくるなんてずるいと英梨紗に弱い梨香子は観念したようにふっとため息を吐いた。