大人の女に手を出さないで下さい
元夫に自分の恋愛について話をするなんて思ってもみなかった。
「蒼士くんの事は…好き、だと思う」
「随分曖昧だな」
「しょうがないでしょ、ただ単純に好きか嫌いかだけでは終わらないいろんな問題があるんだから。私が蒼士くんを好きだとしてよ?じゃあどうするの?付き合うの?付き合ったとしてその先は?先がないのに付き合う意味ある?」
思わず溜め込んでいた鬱憤を吐き出して梨香子はワインを一気に飲み干した。
ワインのせいか始めて本音を口にしたせいか顔が熱い。
英隆がグラスにワインを注ぎながらそんな梨香子の様子を伺う。
少し、面白くないなと小さな黒い感情が顔を出すのに気付いて吐き出すようにふっと小さく息を吐いた。
「やっぱり、懸念してるのはそこか。年齢も立場も飛び越えて素直になれないって事はそれほど好きではない、ということじゃないのか?」
「え?そんなことないわよ!好きだから…色々考えるんでしょ…」
しりすぼみになる言い訳に梨香子は恥ずかしくなってくる。
今まで口にしないようしてきた好きは言ってしまうと溢れ出しそうでワインと一緒に飲みこんで誤魔化した。
口角を上げる英隆に鼻で笑われた気がして梨香子は卑屈な考えしか頭に浮かばない。
「45の女が好きとか恋愛とか10年以上もご無沙汰で何を今更とか思ってるんでしょ!この歳で12も年下の男に恋とか!そうよ!おかしいのよ!こんなおばさんのどこに魅力があるって言うのよ!そんな私を好きだとか言う蒼士くんもおかしいわ絶対間違ってる!」
「蒼士くんの事は…好き、だと思う」
「随分曖昧だな」
「しょうがないでしょ、ただ単純に好きか嫌いかだけでは終わらないいろんな問題があるんだから。私が蒼士くんを好きだとしてよ?じゃあどうするの?付き合うの?付き合ったとしてその先は?先がないのに付き合う意味ある?」
思わず溜め込んでいた鬱憤を吐き出して梨香子はワインを一気に飲み干した。
ワインのせいか始めて本音を口にしたせいか顔が熱い。
英隆がグラスにワインを注ぎながらそんな梨香子の様子を伺う。
少し、面白くないなと小さな黒い感情が顔を出すのに気付いて吐き出すようにふっと小さく息を吐いた。
「やっぱり、懸念してるのはそこか。年齢も立場も飛び越えて素直になれないって事はそれほど好きではない、ということじゃないのか?」
「え?そんなことないわよ!好きだから…色々考えるんでしょ…」
しりすぼみになる言い訳に梨香子は恥ずかしくなってくる。
今まで口にしないようしてきた好きは言ってしまうと溢れ出しそうでワインと一緒に飲みこんで誤魔化した。
口角を上げる英隆に鼻で笑われた気がして梨香子は卑屈な考えしか頭に浮かばない。
「45の女が好きとか恋愛とか10年以上もご無沙汰で何を今更とか思ってるんでしょ!この歳で12も年下の男に恋とか!そうよ!おかしいのよ!こんなおばさんのどこに魅力があるって言うのよ!そんな私を好きだとか言う蒼士くんもおかしいわ絶対間違ってる!」