大人の女に手を出さないで下さい
「はあ〜素晴らしいディナーだったわね」
美味しい料理に美味しいワイン、弾んだ会話。最後は質問攻めに合うのかとヒヤヒヤしたがとても楽しい時間でほろ酔いも相まって梨香子は気分がいい。
さすが本場フランスワインはこのホテル近くにあるワイナリーのものだそう。
ほんのり辛口でフルーティーな味わいが気に入り何度もおかわりしてしまった。
部屋に入り真っ直ぐベランダに出た梨香子はワインで火照った身体を寒空にさらした。
漆黒の闇の中にぽっかり浮かぶ半月が微かに鬱蒼とした森の輪郭を見せる。
昼間ならワイナリーも見えるのだろうかと目を凝らした。
「寒くないの梨香子さん」
「全然!この冷たさが気持ちいいくらいよ」
ジャケットを脱ぎネクタイを緩めながら外を覗き込んだ蒼士に返事をすると梨香子は手すりに乗り出すように空を仰いだ。
白い息がモアモアと上がり消えていく。
半分欠けた月を見てると後ろから囲われるように温もりが触れた。
「ねえ梨香子さん、俺が今凄くしたいこと何か分かる?」
「え?さ…さあ…?」
艶めいた声で囁かれドキリと胸が跳ね、つい惚けてしまった。
ホントは分かってる。…つもりだ。
部屋に戻る時から覚悟は決めてたはず…
だったけど…。
ああ…まだ心の準備が…!
と、この後に及んで怖じ気付く梨香子は、抱きしめられるでもない手すりに両手を付いて囲ってるだけの蒼士の中で身動きができないほど固まっていた。
そんな梨香子の耳元でふっと笑った蒼士は唇を触れさせながら囁いた。
美味しい料理に美味しいワイン、弾んだ会話。最後は質問攻めに合うのかとヒヤヒヤしたがとても楽しい時間でほろ酔いも相まって梨香子は気分がいい。
さすが本場フランスワインはこのホテル近くにあるワイナリーのものだそう。
ほんのり辛口でフルーティーな味わいが気に入り何度もおかわりしてしまった。
部屋に入り真っ直ぐベランダに出た梨香子はワインで火照った身体を寒空にさらした。
漆黒の闇の中にぽっかり浮かぶ半月が微かに鬱蒼とした森の輪郭を見せる。
昼間ならワイナリーも見えるのだろうかと目を凝らした。
「寒くないの梨香子さん」
「全然!この冷たさが気持ちいいくらいよ」
ジャケットを脱ぎネクタイを緩めながら外を覗き込んだ蒼士に返事をすると梨香子は手すりに乗り出すように空を仰いだ。
白い息がモアモアと上がり消えていく。
半分欠けた月を見てると後ろから囲われるように温もりが触れた。
「ねえ梨香子さん、俺が今凄くしたいこと何か分かる?」
「え?さ…さあ…?」
艶めいた声で囁かれドキリと胸が跳ね、つい惚けてしまった。
ホントは分かってる。…つもりだ。
部屋に戻る時から覚悟は決めてたはず…
だったけど…。
ああ…まだ心の準備が…!
と、この後に及んで怖じ気付く梨香子は、抱きしめられるでもない手すりに両手を付いて囲ってるだけの蒼士の中で身動きができないほど固まっていた。
そんな梨香子の耳元でふっと笑った蒼士は唇を触れさせながら囁いた。