大人の女に手を出さないで下さい
両手を付き梨香子を見降ろす蒼士の全身から匂い立つ色気に梨香子はクラクラした。
キスが再開され、それは首筋へと降りて行きゆっくりと胸元に唇を寄せてきた蒼士を梨香子は止める。
まだなにかあるのかと不満げな視線を寄越す蒼士におずおずと言った。

「あ、あの…蒼士くん」

「…なに?」

「私、その……」

「ん?」

「10年ぶりだから……」

「ふっ…」

不満げだった蒼士は口籠る梨香子を見て噴き出した。
恥を偲んで何とか言ってるのに笑われて梨香子は頬を膨らます。
笑いを収めはあっと息を吐いた蒼士はニコリと笑う。

「もちろん、優しくするよ。最初だけ」

「さ、最初だ…!?あ!…」

優しくするなんて言った先から激しく胸を揉まれて梨香子は思わず仰け反り声が漏れた。
先端を口に含まれ強く吸われる。
否応なしに身体は反応し身体の芯から燃えるように熱くなった。
妖しく動き回る手を堪らず抑えようとして逆に捉えられた手はシーツに貼り付けられる。
その間に唇は体中にキスを落としていく。

「散々焦らされたんだから好きにさせて」

「あ、ダメ…蒼士くん…」

「ダメじゃない。俺を感じて。梨香子さんのいいところ教えて」

唇にくすぐられて身体は素直にいいところを蒼士に教えていく。
時折聞こえる水音が耳に響いて梨香子は羞恥でまともに蒼士の顔を見れなくなった。
それが更に否応なしに蒼士を感じて繰り出される快感に身悶え吐息と共に声が漏れる。
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