賽の河原で鬼さんこちら
「どうして」


大鬼が思わず口にした一言に、少女が答える。


「だって遊んでくれるの鬼さんだけだし」


「極楽に行けたんだ」


「そこでは必ず幸せになれるの?」


「そうだ」


「鬼さんはそこには行けないの?」


「そうだ」
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