私が王子の彼女役? (365枚のラブレター もう1つの恋)
☆舞side☆
「どうしよう……
私
スクール水着しか持ってないのに……」
魔法界から帰ってきて
私は『水着』のことで頭がいっぱいだ
泳ぐのが大の苦手な私は
海もプールも行ったことなんてない
高校の水泳の授業だって
仮病を使って休むこともしばしば
問題は泳げないとかそんなことじゃない!
水着姿をエイトに見せるなんて
恥ずかしすぎる!
コンコン
「ナズナさん、いる??」
私は我が家で寮生活をしている
22歳のナズナさんの部屋をノックした
ナズナさんは魔法界の人間で
仕事で人間界に来ていて
ドレスデザイナーをしている
「どうぞ」
「ナズナさん、ちょっと聞きたいんだけど
水着って持ってないよね?」
「持ってるよ どうして?」
「ちょっと海に行くことになったんだけど
私、スクール水着しか持ってなくて」
「それなら、私の使いなよ
確かこの引出しに
あった!あった!」
え??
この水着???
「綺麗な色だと思わない?
この濃い紫色はさ
魔法界では王子しか使えない色なわけ
だから、人間界でこの水着を見つけた時
即買いしちゃった!」
エイトの髪の色と同じなんて……
それにこの水着……
セクシーすぎじゃない???
ブラみたい胸元が大きくあいて
フリルがついたデザイン
下はひざ上20センチくらいの
巻きスカートのみたいになっている
「この水着はムリ!
私なんかに似合わない!」
「何を言っているの?
絶対に似合うって!
舞ちゃんは背が高くて
モデルさんみたいにスタイルが良いんだから
大人カワイイこの水着が
似合わないはずないよ」
「でも……」
「それなら
スクール水着で行くの?」
私の学校のスクール水着は
タンクトップに短いタイツ
可愛い要素は皆無で
逆に男っぽい上に
体のラインが出すぎるところが大嫌い
「ナズナさん……
水着を貸してください……」
「もちろんOK!
海に行くことは
マリアさんに内緒にしてあげるから、安心して」
そう言うとナズナさんは
紙袋に水着を入れ、手渡してくれた
水着は何とか用意できたけど……
この水着姿を
エイトに見せると思うと
恥ずかしすぎて顔の温度が急上昇しちゃったよ
明日……大丈夫かな……