私が王子の彼女役? (365枚のラブレター もう1つの恋)


「舞、3分遅刻」



「だって
 待ち合わせの時間早すぎなんだもん」



次の朝
余裕をもって起きたつもりだったけど
洋服選びに時間がかかってしまった




だって、いつもは制服で会っていたけど
今日は私服だから



ちょっとでも
エイトにかわいいって思ってもらいたくて
どれにしようか悩みすぎてしまった



「その紺色のワンピース
 結構似合ってるじゃん」



え?

エイトが似合ってるって褒めてくれた!!



「そうかな……」



恥ずかしくてそっけない返事をしちゃったけど
本当は飛び跳ねたいほど嬉しい



「じゃあ、行くからな」



さっきまでクスノキの前にいたのに
目を開けた時には
真っ青な海が広がっていた



「綺麗な海だね」



「だろ 
 このソフィアナ海は
 魔法界で、俺の家族しか入れない場所なんだ」



「私が来て良かったの?」



「お前は特別に許す」



え?



『お前は特別に許す』


その言葉に胸がキュンと高鳴る



エイト知ってる?

その言葉は
大好きな人にしか言っちゃダメだよ



エイトのことを好きになるなって言うなら
そんなこと言わないでよ


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