私が王子の彼女役? (365枚のラブレター もう1つの恋)

☆エイトside☆

やべえな

いつも制服姿の舞が
今日は紺のワンピースで俺の前に現れた



スカートの裾は柔らかく揺れているし
いつもの舞より大人っぽい感じだしで
俺の調子がくるってしまう



「エイト、着替えたいんだけど
 どこで着替えればいいかな?」



「ああ
 今、テントを用意してやるから」



俺は砂浜の上に
黄色いドーム型のテントを出した



「水着に着替えなきゃ
 ダメだよね」



「べつに、ワンピースのまま海に入るなら
 それでもいいけど」



「じゃ、着替えてくる」



舞がテントにこもって5分が経過

まだ出てこない



「俺も着替えるか」



もう一つテントを出し
俺も水着に着替えたが……



舞はまだ着替えてんのかよ!

もう、10分は立ってるぞ!



「舞、着替え終わった?」



テントの外から俺が聞くと


「終わったけど……
 外に出るのは……ムリ……」



「は?何言ってんだよ!
 遊ぶ時間がどんどんなくなっちゃうだろ!」



そう言って俺が
テントの入り口のチャックをあけると

舞は恥ずかしがって
お姉さん座りでちょこんと座っていた



こ……これは……



想像以上にセクシーすぎなんだけど……



「エイト!
 恥ずかしいから、見ないでほしい
 全然、似合ってないもん!」



「スゲー可愛いと……俺は思うけど……」



やべ! 

思ったこと素直に言っちゃった!



絶対俺、顔が真っ赤になってるよな



俺はとっさに手で口元を隠した
舞が可愛すぎて、直視できないし



「いつもその水着を着て
 プールとか行ってるのかよ?」



「行ってないよ!

 私、スクール水着しか持ってなくて
 知り合いに借りたの

 急に水着持ってきてって言う
 エイトが悪いんだからね」



「お前、その水着の色似合うな
 俺の髪とお揃いでさ」



「あ……ありがとう」



「でもな
 絶対に人間界でその水着を着るなよ」



「え?」



「その水着を着ていいのは
 俺の前だけだからな」



「う……うん」



恥ずかしがっている舞も
素直にうなずく舞も両方かわいい



舞が俺の本当の彼女だったら
今すぐ抱きしめるのに



「じゃ、これを着ていろ」



俺はラッシュガードを脱ぐと
舞の肩にそっとかけた

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