私が王子の彼女役? (365枚のラブレター もう1つの恋)

☆エイトside☆

俺、何やってんだよ



舞が人食い花に襲われているのを助けた後
俺は、ソフィアナ海にやってきた


一人になりたいときはいつもここに来る


ボートにユラユラ揺られ
俺は今日のことを思い出していた




カノンと学校から帰っているとき
2週間ぶりに舞に会った



そこで舞は
『俺のことが大好きでずっと一緒にいたい』
 と言ってくれた



俺だって
舞のことが大好きでたまらない



今すぐ舞の所へ行って
ずっと抱きしめていたかった



でも
それは許されない



俺は魔法界の国王にならなければいけなくて
結婚相手はカノンだと
もう決まっていることだから



それに俺は
舞のためにクララを何としても
この世に戻すと決めたんだ



親父と約束をしたんだ

舞ともう会わないから
クララを戻すことを考えて欲しいって



だからあえて
俺を嫌いになるような言葉を選んだ


『迷惑だからさ、もう会いに来ないでくれる?』

って



本当は
俺が隣にいて
たくさん舞を笑わせてやりたいのに
舞を傷つけることしかできない



そしてカノンが帰ったあと
監視役のカグラが
血相をかえて俺の部屋に飛び込んできた



『前と同じ紫の光が
 ダルの森の中で光ってます』って



それを聞いて



『舞だ!舞に何かがあったんだ!』

そう思った時には
もう舞と会わないという親父との約束を忘れて
瞬間移動していた



舞を助けられてよかった
間に合って本当に良かった



でも舞は
大粒の涙をボロボロ流して
話しを聞いてと俺に訴えた



俺は舞が大好きなんだよ



会えなくても
お前のことばっかり考えて
どんどん好きって気持ちが膨れあげっていくんだよ



でも俺は
舞を選ぶことはできないんだ



そして俺は
舞を悲しませるってわかっている言葉を
あえて伝えた



「俺、カノン以外、好きになるつもりないから」



それを聞いた時に
光を失った舞の瞳

あの時の悲しい瞳が
俺の頭から離れない
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