私が王子の彼女役? (365枚のラブレター もう1つの恋)
☆エイトside☆
今日も舞に好きになってもらえないまま
終わってしまった
でも……
好きだってことは伝えることができた
「ハリル
チャンスは明日しかないのに
俺のこと好きになってくれると思うか?」
情けない声で
トゲトゲなハリルに問いかけた
ハリルは体に針をしまって
フワフワ浮きながら俺の頬にくっついてきた
「ハリル~
何とかしてくれよ~」
急にハリルは体中の針をとがらせ
天井まで浮き上がったと思ったら
急降下で俺の頭のてっぺんに突っ込んできた
「なんだよ!
さっきまで優しくしてくれてたじゃんよ
なんで攻撃してくるんだよ」
ハリルは俺をにらみつけると
俺の部屋から出ていってしまった
まあ
俺が情けないってことだよな
泣いてもわめいても
チャンスは明日しかないんだ
舞が俺を好きになってくれるように
明日のデート計画を立てなくては
俺は机の前に座って
人間界のパンフレットをペラペラめくった
次の朝
「こちらはいかがでしょう」
人間界で若者ファッションの店の
店主を呼び寄せ
俺が一番カッコよく見える服を
選んでもらっている
品の良いパンツと、白シャツ&ジャケットで
大人カッコイイ風で行くことにした
ピンポーン
舞の家のインターフォンを押す
ソフィアナ海で泳いだ時には
紺色のワンピースで来てくれた舞
今日はどんなオシャレをしてくれるかと
ドキドキしながら待っていた
「マトイ君……おはよう」
恥ずかしいのか、俺と視線を合わせない舞
そんなモジモジした舞も
かわいいなと思ってしまうが……
舞の選んだ洋服も
俺の心にズキュンと刺さった
黒のモコモコパーカーに
デニムのショートパンツ
そして
黒のロングブーツ
普段着っぽいんだけど
その中にも女性らしさがあって
すっげーかわいい!
「マトイ君
今日はどこに行くの?」
「着いてからのお楽しみな」
俺はそういうと
舞をある場所に連れて行った