アナタと、キスと、銃声と。

扉から翔平ちゃんの方へ顔を向ける。


やばい、にやにやしちゃう。


頼ってくれてるってことだよね。


翔平ちゃんに頼られるのは初めてで。


嬉しいというか、自分が大人になれた気になるというか。


好きな人に頼りにされるって、こんなにも嬉しくて、こんなにも誇らしくて。






「にひひー」


「…んだよ」


「別にー」


「もう帰れ」


「え!?なんで!ごめんってば!」







わたしから視線を逸らして外を見ている翔平ちゃんの頬を両手で包む。


ぐいっとわたしの方へ向ける。


きめ細かかな肌、大きな茶色い目、長いまつ毛。


…どっかの芸能人かモデルさんに間違えられそうなくらいかっこいい。


そんな人がわたしにだけ見せてくれる姿に、胸キュンが止まりません。







「ごめんね」


「ん」


「もう言わないから」


「ん」


「翔平ちゃん可愛い」


「…黙って」


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