アナタと、キスと、銃声と。
そう言ってチュッと短いリップ音。
今、キスされたんだってあっけに取られる。
その隙に、翔平ちゃんの頬を包み込んでいた手首を捕まれベッドへと引き込まれる。
「ちょっ…!」
「何?」
「何じゃない!病人は大人しくしてないと!」
「その病人に喧嘩売ったのは誰?」
「喧嘩売ってなんか」
「俺、売られた喧嘩は買うから」
そう言って近づいてくる翔平ちゃんの顔。
だめって言おうとして口を開いた時、翔平ちゃんの生暖かい感触が入ってきた。
頭を掴まれて離れられない。
口内を暴れ回っては、ゆっくり離れていく。
頭がぼーっとする。
「…翔平ちゃ…」
「いい顔してる、かわいい梨瑚」