アナタと、キスと、銃声と。
子どもに見ないで。
翔平ちゃんからすれば子どもかもしれないけど。
わたしは、少しでも翔平ちゃんに近づきたい。
はやく、大人になりたい。
「…っ…」
「…もうどうなっても知らねーからな」
少し余裕のない翔平ちゃんの顔。
キスをしようとする翔平ちゃんの首に手を回して、受け入れるように目を閉じる。
「神崎さーん、夜ご飯を………」
ガラッと扉が開いて入ってきた看護師さんと目が合う。
穴があったら入りたい…っ。
わたしは布団を頭から被る。
恥ずかしすぎて無理!!
「ありがとうございます」
「い、いえー…」
翔平ちゃんは何事も無かったかのような声。
看護師さんはー…申し訳なさそうな声をしていた。
そりゃそうだよね…。