アナタと、キスと、銃声と。
アナタの隣で

学校に行く朝。


翔平ちゃんが、仕事に出ていく前に目が覚めた。


行ってらっしゃいしないと。


今日は会議?みたいなのだから、夕方には帰ってくるらしい。


それでもお見送りしたい。


眠たい目を擦りながら翔平ちゃんの部屋の扉の前で名前を呼んでみる。






「翔平ちゃん…?」






そう呼ぶと部屋の奥で足音がして。


すぐに扉が開いた。


わたしの姿を見て微笑んでくれるのはいつもの事。


それだけで心が温かくなる。







「こんな朝早く、どうした」


「翔平ちゃんに…行ってらっしゃいしようと思ったから」


「朝から可愛いこと言わない」







頭を撫でられた後、部屋へ引き入れられる。


< 198 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop