アナタと、キスと、銃声と。
この部屋翔平ちゃんの匂いがして大好き…。
なんて考えていたら、翔平ちゃんの胸の中。
筋肉質な胸の中。
腕の感触、温もり。
「翔平ちゃんだー…」
「ん、翔平ちゃんだよ」
「んー……」
「まだ眠たいんだろ、おいで」
言われるままついて行って、連れてこられたのはベッドの上。
ころんっと寝転がって。
すぐに落ちてくる瞼。
頭を撫でられる感覚。
おでこに優しく、柔らかな感触。
…こんな2度寝最高すぎる。
「おやすみ梨瑚、遅刻しないようにな」
「ん…しょーへ、ちゃん…いって…しゃい」
「いってきます」
一瞬、目の端に映った翔平ちゃんの右手には。
お揃いのペアリングが光っているのが見えた。
嬉しくて…わたしは学校までの時間、2度寝した。