アナタと、キスと、銃声と。

翔平ちゃん…!


翔平ちゃん、翔平ちゃん…翔平ちゃん…っ。


黒スーツの組員らしき人が立っている。


あそこだ…!


…もし、もし…翔平ちゃんが。


居なくなってたら。


だんだん息が浅くなる。


息吸えない…っ。







「どいて!!」


「梨瑚さん!?あ!ダメですよ!!」


「いいから!どいて!!」







止めようとする組員の人の腕を振り切って、扉を右にスライドさせる。







「翔平ちゃん…っ」







勢いよく開ける。


翔平ちゃんが、目を閉じて眠ってたらどうしよう…そんなことが頭をよぎったけどもういい。


翔平ちゃんに逢いたい…。


翔平ちゃんに、逢いたいの…。


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