アナタと、キスと、銃声と。
ただ、逢いたいの。
「…お嬢…?」
「………あ……れ…?」
きつく睨みをきかせた虎の顔。
…翔平ちゃんは、驚いた顔でこっちを見ていた。
部屋の中には数人の組員の人と…翔平ちゃんと、白衣を着たおじいさん。
え…?
翔平ちゃん…生きてる?
「どうしてここに?」
「…メー、ル……貰って、翔平…ちゃん、死んだって聞いて…」
「誰からそんなメール」
「亮くん…」
翔平ちゃんがため息をついて微笑む。
「誤報です。死んでないですよ」
「え……っ」
ふっと足の力が抜ける。
翔平ちゃん…生きてた…生きてた、生きてた。
よかった、そう思ったら安心した。