アナタと、キスと、銃声と。
「お嬢…!」
床に倒れ込む寸前で、翔平ちゃんに抱きかかえられる。
翔平ちゃんに触れてる。
触れられてる。
よかった…っ。
「えへへ…安心したら、力が」
「心配かけました…ただ少し相手方と喧嘩になっただけなのに」
「よかった…っ」
安心と一緒に涙が流れる。
ぎゅーっと翔平ちゃんに抱きつく。
わたしの覚えている体つき。
間違いなく翔平ちゃんのもので…。
「学校飛び出してきてくれたんですか?」
「だって…」
「嬉しい、ありがとうございます」
「…うん」
「でももう少し待っててもらっていいですか?俺、今治療中で上、脱いでるんで」