アナタと、キスと、銃声と。
わたしの顔を見てふっと笑う翔平ちゃん。
あ、絶対今馬鹿にした。
子どもだって笑われた。
「そ、そんなの要らないし…!」
「あと、プリンも作っておきましたよ」
「プリン!?え、しかも翔平ちゃんの手作り!?
」
わたしの大好きな翔平ちゃんが作る、大好きな手作りプリンとかわたしにとって得しかない!
何この最強な組み合わせ…!
さすがわたしのこと分かってる。
さすが翔平ちゃん。
やっぱり。
「翔平ちゃん、大好き!」
「光栄です」
そう言って、翔平ちゃんに抱きつくと優しく包み込んでくれる。
ああ…ほんとに大好き。
翔平ちゃんは、子どものままのわたしが大好きだって言ってるって思ってる?
わたしは……わたしはほんとに。
ほんとに大好きなんだよ。
一人の男の人として、好きなんだよ。
「さあ、入りましょうか」
「うん!」
翔平ちゃんに導かれるように家に入る。
みんなが帰ってきているから、久しぶりに家は騒がしいくらいで。