アナタと、キスと、銃声と。
それだけで胸がいっぱいになった。
翔平ちゃん手作りのプリンも美味しかったし!
ほんと、みんながいると楽しい。
「翔平ちゃん?お風呂上がったよ」
夜。
満月が明るく部屋を照らす。
お風呂から上がったわたしは翔平ちゃんの部屋に来ていた。
わたしが扉の前からそう言うと、ゆっくりと音を立てて扉が開く。
「ありがとうございます、でもまだ入れないんですよ」
「あ、そっか」
頭以外にも怪我をしているのか、お風呂にはまだ入れないらしい。
傷だらけの体でお風呂に入るなんて、しみて痛そう…。
「…わたし、体拭こうか?」
「そんなことお嬢にさせられません」
「いいからいいから!背中独りじゃ出来ないでしょ!」
「ですが…」
「はいはい、入るよー!」
遠慮する翔平ちゃんの胸をグイグイ押して、部屋へと入り込む。