オタクですけど、何か?~友情編~
「…え、まぁ、家族の為だよな?」
「ん?ああ…家族を養う為だろ?」
「……それ以外ねぇわな」
顔を見合わせながら三人は其々口を開いた。
「そうです。家族に不憫な思いをさせたくない。新しい服を買ってあげたい。美味しい物を食べさせたい。家族皆で旅行に行きたい。そういう一心で行きたくもない会社へ行って仕事してお金を稼いでくるんです。毎朝毎朝“会社行きたくない”“休みたい”そんな葛藤と戦い、満員電車に乗り込んで“どうか痴漢の疑いを掛けられたりしませんように”と願いながら世の親御さんは頑張っているんですよ。
なのに、何ですか君達は。そうやって軽々しくお金を巻き上げて……
一万円を稼ぐのがどんなに大変か知っていますか?一万円を得るのに何時間働かなければならないか計算した事があるんですか?
お金なんてこんな只の紙切れですけど、お金を得るってそれ相当の努力が必要なんです。
彼の親御さんが苦労して稼いできたそんなお金をカツアゲしようだなんて……」